お父さん・お母さんへの野球審判入門 (引続き製作中 2009.1.19 )

子供が白球を追い一生懸命プレーするのは素晴らしいものです。 しかし審判がいないと試合ができないのも事実。
子供に負けないよう、お父さんもお母さんもがんばりましょう。 お手伝いお願いします。

どんどん試合に出て練習してください。

 


0.まず最初に

選手の試合に審判はかかせません。選手のためにも常に正しいジャッジを心がけましょう。
また審判がプレーに応じて動くメカニクス ( フォーメーション ) を覚えると、他の審判との連携が上手くできます。ジャッジ ・ 連携がうまくできた試合はかなり爽快です。

まずは審判の第一歩から。

心がけとして :

いずれにしてもプレーをよく見て、正確なジャッジをお願いします。

参考書 


1.審判のコールとフォーム

コール (大きな声で発声)

フォーム
(選手に負けない元気な動作)

参 考

 ・ セーフ
 ・ ノースイング

 両手を広げる

セーフは早く

 ・ アウト
 ・ キャッチ
 ・ ストライク
 ・ スイング

 右手を高く上げる。親指は出さない。

アウトはゆっくり、ひと呼吸おいて。

 ・ ファールボール
 ・ タイム
 ・ インターフェア
 ・ ボールデッド
 ・ デッドボール
   ( ヒット バイ ピッチ )

 両手を高く上げる

“ファールボール”でお願いします。
“タイム”は他の審判からコールがあったら同調する。審判も連携ですから。

 ・ ボーク
 ・ オブストラクション

 右手で発生場所を指し示す
 (キャッチャーボークは不明)

 

 ・ ハーフスイング

 左手で判定を求める塁審を指し示す

捕手のアピールがあったとき。
右打者では1塁、左打者は3塁審判に確認する(ノーボイス)。

 ・ フェア(コールなし)

 内野側を指で指し示す

 

 

フォームはこんな感じで

セーフ タイム・ファールボール
1:セーフ (手を肩まであげてから開く) 2:アウト (親指ださない) 3:タイム・ファールボール ほか
ボーク・オブストラクション ホームラン  
4:ボーク・オブストラクション 5:ホームラン

 

ファールチップやフォアボールはコールもフォームもありません ( フォアボールで1塁側に手を出したら、1塁審判がハーフスイングの判定依頼だと思い、ストライクと手を上げた事があると聞きました。バッターは四球と思ったでしょうが、2−3だったら三振でしょうか )。
ファールチップはミットに入れば “ ストライク ”、落せば “ ファール ボール ” とコールします。

他に大事なこととして
 ・ 走者の触塁を確認する ( ベースを踏み忘れていないか? アピールプレーの可能性があります )
 ・ タッチアップの確認 ( 外野飛球に触れる前に離塁したとき、アピールされればアウトです )
 ・ 追い切る ( 追いかけていったら戻らない。プレーが一段落してから戻る )


.試合の前に

少年野球の試合では、4人で審判することが多いし、楽だと思います。4人はたいていの場合、自分のチームの2人が主審と2塁、相手チームからの2人が1塁と3塁を担当するようです。ただし、これはルールではありませんから、試合の前に4人でよく話し合って、ポジションを変えても良いと思います。

試合の前にはトイレに行っておくことはもちろん、十分に柔軟体操をして身体の準備を整えておきます。また整列後、各ポジションにつく前に、グランドにボールが残っていないか、グランドの状態などを軽くランニングしながら、ザッと確認するといいです。

その他のこととして :

 


2.審判が立つ位置

4人制審判で、ランナーがいるときに2塁審判が内野に入るメカニクスで説明します。

(1) 基本ポジション( ランナーなし )

1 ・ 2 ・ 3塁審判は、各塁から 5〜6mくらい離れた、ファウルラインの外側に立つと見やすいと思います。万一、打球に当たってもファールテリトリ ( 地域 ) ですし。
また1 ・ 3塁審判はハーフスイングのジャッジやの自打球でファールボールになる可能性がありますので、バッターのスイングもよく見てください。

基本ポジションと外野へのテリトリー
ライト・レフトの位置が目安です

外野のレフト・ライトの内側までは2塁審判のテリトリーです。2人でジャッジすると格好悪いので、追いかける審判は、右手を上げながら “ マーク ” と言って自分がジャッジすることを相手に伝えると本格的です。

 

(2) ランナーが出たら

ランナーがでたら牽制球でのジャッジがありますから、ベースから1〜2mくらいのところ(自分で見やすいところ)に立ちます。ピッチャーはセットポジションに入りますので、静止したタイミングとあわせて 「 ルック 」 の姿勢をすると良く見ているという感じがして良いと思います。

最近の審判のフォーメーションとして、“ ランナーがいない ” ときと “ 3塁 ” のときを除き、2塁審判が塁間を結ぶ線の内側に位置します。このとき、2塁審判は外野へのボールに対しては一切ジャッジしません。2塁審判のときは、外野にボールが行っても我慢してください。

 

< 続く >

 


3.その他

スムーズな試合を進めるために

 

(1) 最初の挨拶の時に立つ位置

試合開始・終了時、選手と審判全員がホームベースに整列します。審判の並ぶ順番は1塁審判が一番右 一塁側 )、次に主審、2塁審判、一番左 ( 三塁側 ) が3塁審判です。最初と最後ですから選手に負けずきちんと並びましょう。

(2) 追い出しとプレートの掃除

攻守交替のときに選手をスピーディにポジションにつかせるために、審判が声をかけます。これは守備につく側に近い塁審が声をかけます。そのとき反対側の塁審がマウンドのプレートをブラシで掃除します。ただランナーが残っていて、2塁審判が内側にいたときは2塁審判が掃除します ( プレートに近いから、のようです ) 。
ブラシを用意しておいてください。

 

 


この内容は2004年頃から作り始めたものを再編集したものです。現在の状況とかけ離れたところがあるかもしれません。

お気づきのことがありましたら、ご連絡いただけると助かります


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